多脚駆動隊デカローダー

目次
ゲームの概要
- 西暦2038年、皇紀紀元2698年
第三次世界テロ大戦と東京大震災から
奇跡の復興を遂げ、第二次高度経済成長に沸く帝都。
都内で次々と発生するローダーを悪用した事件を解決し
市民の安全と平和を守るのが、このゲームの目的である。
プレイヤは警視庁多脚駆動隊の隊員となり
デカローダーを駆ってローダー犯罪を取り締るのだ。
コンポーネント
- デカローダーを遊ぶのに必要な用具(コンポーネント)の一覧です。
コンポーネント | 使用目的 | 代替品 |
麻雀牌 | ローダーやパトカー等の駒です。 | カード麻雀でもOKです。 |
スコットランド・ヤード東京のセット | ゲーム板や駒などです。 | 必須です。 |
無地のB5のルーズ・リーフ | キャラクタやローダー等のデータ・シートです。 印刷して使います。 | A4に拡大してもOKです。 |
ポストイット・フィルム | 弾数や耐久力などのカウンタです。 データ・シートに貼り付けて使います。 | 必須です。 |
クローク・チケット | 約束ポイントのルールで使います。 キャラクタのレベル・アップに必要です。 | メモ用紙でもOKです。 |
ダウンロード
- 「デカローダー」用のゲーム・シートの印刷画像データです。
- プレイに必要なコンポーネント(用具)は関連アイテムから購入できます。
基本事項
- 「PL」はプレイヤの略でゲームをプレイする人の意味です。
- 「PC」はプレイヤ・キャラクタで
プレイヤが操作するゲーム内の登場人物の事です。
- 「NPC」はノン・プレイヤ・キャラクタで
AI で自動的に動く、「PC」以外の登場人物の事です。
- 基本的な牌の意味
牌 | 意味 |
         | 被疑者 |
         | 警察 |
         | ゲスト |
   | ワイルド・カード |
    | 拡張ルール用に予約 |
または | 拡張ルール用に予約 |
- 各種判定の「1d9」等は
裏向きの山牌から牌を引いて
サイコロの代わりにする事を意味します。
- 「2d9>=11で成功」とは1〜9の数字の山牌から2枚引いて
合計が11以上なら判定成功という意味です。
「2」は2枚、「d9」は1〜9の目のサイコロ(牌)、
「>=11」は11以上の難易度を表します。
- 引いた牌は判定後、捨て山に捨てます。
- 山牌が無くなったら捨て山の牌を裏向きにして混ぜて
新しい山牌として積み直します。
- 「山牌から特定の種類の牌が出るまで引く」と言う指示があるルールで
山牌を全て引いても出なかった場合は
その処理は無かったものとして無視し、ゲームを続行して下さい。
ユニット
- ゲーム内の車両やローダー等は 1 両毎に 1 ユニットで表します。
- チケットの上に雀牌を乗せて 1 ユニットになります。
- ユニットの種類は、雀牌とチケットの組み合わせで区別します。
チケット | ユニットの種類 |
チケット無し | ローダー |
黄色(タクシー) | 車両 |
青色(バス) | 大型車両 |
赤色(電車) | 航空機、船舶 |
雀牌 | ユニットの種類 |
〜 | 被疑者ユニット |
〜 | 警察ユニット |
〜 | ゲスト・ユニット |
- PC と被疑者などの NPC はユニットに搭乗しているものとして扱います。
- ユニットの戦闘力はユニットを
運転/操縦しているキャラクタによって変動します。
- 1 両のユニットで、複数のキャラクタが
射撃手、操縦者、指揮者を分担している場合は
下記の様に能力を使い分けます。
担当 | 能力 |
射撃手 | 「攻撃力」の判定に使います。 |
操縦者 | 「防御力」の判定に使います。 |
指揮者 | 「支援」で味方の「攻撃力」「ダメージ」「防御力」の何れかに「支援効果」が加わります。 |
マップ
- ユニットの対応地形に応じて移動できるマスの種類が決っています。
ユニット | 対応地形 | マス |
車両、ローダー | 陸 | 番号の描かれた〇の上 (囲碁の様に交点の上) |
船舶 | 水 | 2つの〇に挟まれた橋(道路)の下 (線の上) |
航空機 | 空 | 3つ以上の〇と道路に囲まれたスペースの中 (将棋の様に四角の中) |
- ユニットの位置は周囲の〇の数字で特定します。
対応地形 | 〇の数字の例 |
陸 | 57 |
水 | 57-73 |
空 | 49-57-71-70 |
- 陸 - 〇の上
- 水 - 橋の下
- 空 - スペースの中
- 同一のマスに同じ対応地形のユニットが 2 つ以上入る事は出来ません。
- ただし、味方のいるマスを通過する事は出来ます。
敵のいるマスは通過できません。
- 輸送車両が有るマスにローダーが入ると、積載したものと見做されます。
被害報告ボード
- 被害報告ボード
- 戦闘などで民間車両に被害が発生した場合
「被害判定」を行い「被害報告ボード」に記録します。
- スコットランド・ヤード東京のセットに入っているトラベル・ログを
このゲームでは「被害報告ボード」として使います。
- 「被害報告ボード」にタクシーやバス等の「被害チケット」を置いて
被害の状況を表します。
- シナリオで決められた最大被害点を超たらゲームオーバーです。
- 負傷者
- 民間人に「負傷者」が出た場合は特に致命的です。
シナリオに応じて、通常 1〜3 人の負傷で
即ゲームオーバーです。
- 「負傷者」の場合は徒歩の「被害チケット」を
「被害報告ボード」に置きます。
- 「被害判定」では、下記の表に従って 1d9 で
被害の程度を決定します。
1d9 | 被害チケット | 被害点 |
〜
〜 | 黄色(車両) | 1 |
〜 | 青色(大型車両) | 2 |
 | 赤色(電車) | 4 |
 | 黒色(負傷者) | 8 |
- シナリオの終了後に「被害点」に応じて経験値が各 PL に配られます。
- 経験値に関しては「イベントと約束ポイント」のルールを参照して下さい。
被害点 | 経験値 |
0(被害無し) | 3 ポイント |
1 以上 | 2 ポイント |
ゲームオーバー | 1 ポイント |
- マップ上で、攻撃側か防御側のユニットが
公園等の森か河川敷か海に隣接したマスにいる場合
1 回の移動か戦闘に付き 1 つ分ずつ
「被害発生」がキャンセルされて
「被害判定」をしなくて済みます。
- 「被害発生」が同時に 2 つ以上出た場合は
「被害判定」をする事になります。
ターンとフェーズ
- 1 ターンに 1 回ずつ、全てのユニットを動かします。
- 全てのユニットを動かし終えたら、そのターンは終了で
次のターンに移ります。
- ターンを繰り返す事でゲームが進行して行きます。
- ターン中に、シナリオの達成条件を満したら
その時点で、シナリオ達成でゲーム終了です。
- 各ターンは更に「移動フェーズ」と「アクション・フェーズ」の
2 つのフェーズから成ります。
- まず「移動フェーズ」で、全てのユニットを移動させます。
- 次に「アクション・フェーズ」で、全てのユニットのアクションを実行します。
- PC は各ターンに 1 回だけ、取得しているスキルの中から 1 つを選び
関連するフェーズで使う事が出来ます。
- 牌の向き
- 「移動フェーズ」では、全てのユニットの牌を
横に向けて始めます。
- 移動したユニットは牌を
縱に向けて、移動終了の目印にします。
- 移動させたいユニットを全て移動終了させたら
残りのユニットも全て、牌を縱に向けます。
- 「アクション・フェーズ」では、全てのユニットの牌を
縱に向けたまま始めます。
- アクションを実行したユニットは、牌を
横に向けて
アクション終了の目印にします。
- アクションを実行させたいユニットを全てアクション終了させたら
残りのユニットも全て、牌を横に向けます。
- 以上で 1 ターン終了で、これを繰り返します。
=>
=>
=>
=> ……
移動フェーズ
- 移動フェーズでは、まず PC が全て移動してから
次に被疑者が移動します。
- PL は PC の各ユニットを好きな順番で移動できます。
また、PC は移動せずにパスする事も出来ます。
- 被疑者はコマの牌の数字が小さいものから
順番に移動させます。
- 牌の数字が同じものは PL が自由に順番を決められます。
- 通常の被疑者は、移動先のマスを以下の手順で決定します。
- 隣接している空きマスが無ければ、移動終了。
- 山牌から 1 枚引く。N = 1d9
- N が


ならワイルド・カードの効果を実行して、移動終了。
- 隣接している空きマスが N 個以下なら
その中で一番大きな番号のマスへ移動して終了。
- 隣接している N 番目に小さな番号の空きマスへ移動して終了。
- ワイルド・カードの効果は下記の様になります。
1d9 | 名称 | 効果 |
 | 「クリティカル」 | PL の決めた方向へ移動する |
 | 「ファンブル」 | 移動しない |
 | 「被害発生」 | 被害判定をする。移動はしない |
- 各ユニットはターン毎に、最大で移動力の分だけ、マスを移動できます。
- 例) 移動力が 3 の場合は、0〜3 回マスを移動できます。
- 車両によっては高速移動のスキルを持っています。
青か赤のマス上の「車両」は、同色の高速道路や線路を通って
次の青か赤のマスに高速移動できます。
- 通常のローダーは高速移動を出来ませんが
輸送車両はローダーを積載して高速移動できます。
- 例) 移動力が 3 の「車両」の場合は
黄色いマスを 1 回移動した後、青いマスに止ったら
数マス離れた隣の青いマスまで、移動します。
そして、黄色いマスをもう 1 回移動してから、移動を終了しました。
イベントと約束ポイント
- イベント
- 陸の対応地形 のユニットがイベント・マーカーの置かれたマスに入るか
水・空の対応地形のユニットがイベント・マーカーに隣接すると
即座にイベントが発生します。
- シナリオ・ブックのイベントの中に有る
イベント・マーカーと同じ番号の項目を参照します。
- 特に指示が無ければ、イベント発生後に
そのイベント・マーカーは取り除きます。
- シナリオの開始直後と終了時にもイベントが発生する場合が有ります。
発生タイミング | イベント番号 |
シナリオの開始直後 | 0 |
シナリオの失敗時 | 444 |
シナリオの達成時 | 999 |
- 約束ポイント

- イベントによっては、「約束」が発生する事が有ります。
- 「約束」が発生したら、下記の手順を実行します。
- クローク・チケットを 1 組み切り取り
「TICKET」と「COUPON」を 2 人の PL に、表向きで配ります。
これを「約束ポイント」と呼びます。
1 人でプレイしている場合は、その PL が両方を受け取ります。
- シナリオ・シートの約束の「チケット番号」の欄にカウンタを貼って
「約束ポイント」の番号を記録して置きます。
「チケット番号」は下一桁で区別します。
- ゲームを続けます。
- その後、約束を実行して達成したら
その「COUPON」と、同じ番号の「TICKET」の両方を裏向きに伏せて
それぞれ「経験値」とします。
- 2 人の PL に 1 ポイントずつ、「経験値」が入る事になります。
- 獲得した「経験値」はシナリオ終了後に
その PL が担当した PC の能力値の
何れか 1 つを +1 ポイント上昇させるか
未取得のスキルを何れか 1 つ取得する為に消費できます。
- PC は各シナリオで「約束ポイント」の「経験値」を
取得する事でレベルアップして行きます。
複数のシナリオに渡ったゲームを「キャンペーン」と呼びます。
- 各能力値の上限は 9 で、これを超える事は出来ません。
- 上昇できる能力値はドライバー(PC)の欄のもののみで
ユニットの HP や武器、防具などは固定値であって変更できません。
- 「約束ポイント」に使ったチケットは
消費したものも、達成できなかったものも
全て回収して捨てるか、次のゲームで再利用します。
別のシナリオに持ち越しは出来ません。
アクション・フェーズ
- アクション・フェーズで各ユニットは
下記のアクションの内どれか 1 つを実行できます。
- PL は PC の各ユニットを好きな順番で選んで
アクションの実行を出来ます。
また、PC はアクションを実行せずにパスする事も出来ます。
- ユニットの種類によっては、ローダーを「積載」して輸送し
目的地で「展開」して降ろす事が出来ます。
- ローダーは、移動先のマスに輸送車両が有れば、「積載」される事が出来ます。
- 地上の輸送車両は、「積載」しているローダーを、隣接するマスに「展開」できます。
- 水上の輸送船の場合は、橋の両端のマスに対して、「積載」/「展開」します。
- 航空輸送機(空挺部隊)の場合は、隣接する角のマスに対して、「展開」します。
ただしヘリコプター以外は、着陸できないのでローダーを、「積載」出来ません。
- 「積載」されたユニットは、一時的にマップから取り除き
輸送ユニットの積載欄にカウンタを貼って、積載状態を記録します。
- 「対応地形の変更」で、ユニットが移動できる陸・水・空の地形を
変える事が出来ます。
- 変更する場合は、その地形の移動力が 1 以上必要です。
- 変更したら、その地形の隣接する空きマスへユニットを動かします。
- 例) 対応地形の陸が 2 水が 0 空が 1 のユニットが陸のマスにいる場合は
空の地形に変更し、マップの「〇の上」から隣の「スペースの中」に
動かす事が出来ます。
次のターンからは、空のマス上を移動する事が出来ます。
水の移動力が 0 なので、水の地形には変更できません。
戦闘
- 各ユニットは敵のユニットが隣接するマスにいる場合
その中から 1 ターン毎に 1 両だけ選んで、攻撃を仕掛ける事が出来ます。
- 各PL は自分の PC の攻撃対象を選びます。
そして、攻撃方法を次の 3 つの中から 1 つ選びます。
攻撃方法 | 解説 |
格闘戦(+電子戦) | 格闘武器で近接攻撃をします。失敗すると反撃を受けます。 |
射撃戦(+電子戦) | 射撃武器で遠隔攻撃をします。ダメージは少な目です。 |
電子戦 | EA で相手を攪乱します。敵は EP で攪乱を防ぎます。 |
- 攻撃側と防御側のユニットの対応地形が、同じで無い場合は
格闘戦を選べません。
- 電子戦は格闘戦や射撃戦と同時に実行する事も出来ます。
- 電子戦、射撃戦、格闘戦のどれか一つしか出来無いなら、それを実行して終了。
- 山牌を 1 枚引いて N = 1d9 とする。


を引いたら数字の牌が出るまで引き直します。
- 隣接する敵ユニットの中から、攻撃対象を選びます。
マップの北隣から時計回りで N 番目の敵が攻撃対象です。
- N が 7〜9 以上で、電子戦が出来るなら、実行して終了。出来無いなら次へ。
- N が 4〜6 以上で、射撃戦が出来るなら、実行して終了。出来無いなら次へ。
- N が 1〜3 以上で、格闘戦が出来るなら、実行して終了。出来無いなら次へ。
- 攻撃をパスして終了。
- NPC が攻撃に使う武器や、防御に使う防具は
シートの左の項目から右へ順番に見て、最初に使える装備を選択します。
- 武器や防具は使用したら、カウンタを貼り直して
使用回数を 1 つ減らします。
ただし、使用回数が ∞(無限)の装備は、使用回数を減らしません。
- 攻撃力が防御力以上なら、攻撃成功で
防御側の HP を「ダメージ」の分減らします。
攻撃力 ≧ 防御力 : 攻撃成功
- 格闘戦で攻撃を失敗すると反撃ダメージを受けます。
攻撃側の HP を「反撃ダメージ」の分減らします。
- HP が 0 以下になったら、そのユニットは大破して
「行動不能」になり、マップから取り除かれます。
- PC 対 NPC または PC 対 PC の戦闘の場合は下記の様に計算します。
- 攻撃力
PC の攻撃力 = 武器の攻撃力 + キャラクタの攻撃力 + ダイスの攻撃力
NPC の攻撃力 = 武器の攻撃力 + キャラクタの攻撃力 + 5
- 「射撃武器」のダメージ
PC からのダメージ = 武器のダメージ + キャラクタのダメージ + ダイスの攻撃力
NPC からのダメージ = 武器のダメージ + キャラクタのダメージ + 5
- 「格闘武器」のダメージ
PC からのダメージ = 武器のダメージ + キャラクタのダメージ + ダイスの攻撃力 + 最大の目
NPC からのダメージ = 武器のダメージ + キャラクタのダメージ + 5 + 5
- 反撃ダメージ
PC が受ける反撃ダメージ = ダイスの攻撃力 + 最大の目
NPC が受ける反撃ダメージ = 5 + 5
- 防御力
PC の防御力 = 防具の防御力 + キャラクタの防御力 + ダイスの防御力
NPC の防御力 = 防具の防御力 + キャラクタの防御力 + 5
- NPC 対 NPC の戦闘の場合は下記の様に変ります。
NPC の攻撃力 = 武器の攻撃力 + キャラクタの攻撃力 + 1d9
- PC のダイスの攻撃力、ダメージ、防御力は決めるには
山牌を 6 枚引きます。
- 要らない牌は 2 回まで、引き直せます。
- 手順は下記の様になります。
- 山牌を 6 枚引く。
- それで良ければ、確定して終了。
- 要らない牌を好きな枚数だけ捨てて、それと同じ枚数の山牌を引く。
- それで良ければ、確定して終了。
- 要らない牌を好きな枚数だけ捨てて、それと同じ枚数の山牌を引く。
- 結果によらず、確定して終了。
- ワイルド・カードのルールを使わ無い場合


を引いたら数字の牌が出るまで引き直します。
- 「ダイスの攻撃力」は、上記で引いた牌の
「1 の目から始まる連続した目の数」で決ります。
- 例) 目が 1,2,3,1,3,5 の場合は
1, 2, 3, 1, 3, 5
(1, 2, 3) + (1)
3 + 1 = 4
で、ダイスの攻撃力は 4 となります。
- 「格闘武器」のダメージの「最大の目」は
「ダイスの攻撃力」で引いた牌の内の 1 番大きな目の値になります。
- 例) 目が 1,2,3,1,3,5 の場合は 5 になります。
- 「ダイスの防御力」は、ダイスの攻撃力と同じ計算方法で求めます。
戦闘の追加ルール
- 支援
複数の PC が同じ敵に隣接している場合
このターンに、まだアクションを実行していなければ
「支援」をする事が出来ます。
- 味方の攻撃力かダメージか防御力の何れかに「支援効果」の値を加えられます。
- 各 PC が「支援」出来るのは 1 ターンに 1 回だけです。
- 支援したユニットは、このターンのアクションを終了します。
- 自分自身に対して支援をする事は出来ませんが
二人乗り等の複座の場合は、同じユニット内の他の PC に対して
支援をする事が可能です。
- 同時に 2 人分以上の支援効果を加える事は出来ません。
- ダイスの攻撃力/防御力を決める際に、山から引いた牌が


の何れかなら
「ワイルド・カード」となります。
- ワイルド・カードの牌は 1〜9 の何れかの目の代りとして使えます。
目の数は、牌を引いた PL が自由に決められます。
- ダイスの攻撃力などの牌は、通常 2 回まで引き直せますが
PC がワイルド・カードを引いた場合、その牌は引き直す事が出来ません。
他の牌は普通に引き直せます。
- NPC が引いた場合は、無視して


以外が出るまで引き直します。
- ワイルド・カードには、更に下記の効果が有ります。
1d9 | 名称 | 効果 |
 | 「クリティカル」 | 「ファンブル」か「被害発生」を 1 つキャンセル出来る |
 | 「ファンブル」 | 自動的に戦闘判定が失敗する |
 | 「被害発生」 | 被害判定をする |
- 攻撃側か防御側にファンブルが出たら、下記の様に処理します。
| 防御側ファンブル無し | 防御側ファンブル有り |
攻撃側ファンブル無し | 通常の戦闘判定 | 攻撃が自動成功 |
---|
攻撃側ファンブル有り | 攻撃が自動失敗 | 攻撃が自動失敗 |
---|
- PC は攻撃する際に「部位破壊」を選択する事が出来ます。
- 攻撃力のダイスを振る前に、狙う部位を指定します。
指定しない場合は、通常の攻撃になり
ダメージは相手の HP に入ります。
- 「部位破壊」を選択した場合、通常の攻撃と同じ手順をして
攻撃が当たり、ダメージが狙った部位の「部位強度」以上なら
「部位破壊」が成功になります。
ダメージ ≧ 部位強度 : 「部位破壊」成功
- 成功したら「部位強度」欄の、その項目にカウンタを貼って
書かれている指示に従います。
- 「部位強度」未満なら、ダメージは 0 になります。
- 格闘戦なら外れた時の「反撃ダメージ」は通常通り受けます。
- カウンタが貼られた部位は、再度狙う事は出来ません。
- 「部位破壊」された装備は、現在のシナリオが終了するまで
使用できなくなります。
電子戦
- 電子戦は拡張ルールです。
シナリオ開始前に、採用するかしないか選択して下さい。
- EA(Electronic Attack) で電子攻撃を行うと
様々な効果を相手に与える事が出来ます。
また EP(Electronic Protection) の電子防御で
EA を自動的に回避します。
- 各 EA の効果は ECM 番号で区別されています。
ECM 番号 | 障害系統 | 分類 | 効果 |
#1 | フィードバック・センサ | 防御 | HP が 50 以下なら、敵から受けるダメージ +5 |
#2 | 光学センサ | 支援 | 有視界行動が出来無ければ、攻撃力 -3、防御力 -3 |
#3 | 複合センサ | 攻撃 | 部位破壊で、敵に与えるダメージ -5 |
#4 | 反応処理ファームウェア | 防御 | 格闘戦で攻撃側に与える反撃ダメージ -5
|
#5 | 通信ファームウェア | 支援 | 複座のドライバーを除く、支援効果 -5 |
#6 | 火器管制ファームウェア | 攻撃 | 射撃戦 の攻撃力 -5 |
#7 | 運動系 | 防御 | 防御力 -5 |
#8 | 駆動系 | 支援 | マップ上を移動できない |
#9 | 制御系 | 攻撃 | 格闘戦の攻撃力 -5 |
- EA で電子攻撃を行うには、格闘戦や射撃戦などの
「ダイスの攻撃力」を決める際に引いた牌にゾロ目が有ったら
それと同じ番号の「EA 能力値」が使えます。
- 電子戦は、格闘戦や射撃戦と同時に行えますし、単独でも行えます。
- PC が単独で行う場合は、「ダイスの攻撃力」を決める時と同様に
山牌を 6 枚引いて、2 回まで引き直せます。


は無視して残します。(引き直せません。)
- NPC が単独で行う場合は、山牌を 1 回だけ 6 枚引いて決めます。


は無視します。
- 単独の電子戦では「被害発生」はしません。
- EA 能力が効果を与えたら、相手のユニット・シートの
該当するステータス欄に、カウンタを貼ります。
- 移動やアクションを実行する際に、ステータス欄をチェックして
効果を発動させます。
- 効果を発動させたら、直後にそのカウンタを剥します。
効果の発動は一度切りで、もう一度同じ EA 能力が効果を与えるまで
その効果は消えます。
キャラクタの作成
- 「キャンペーン」で PC を育成したい場合は
PC が担当する車両のユニット・シートを作成します。
- ドライバーの「氏名」欄にキャラクタ名を記入します。
「担当」の #1,#2,#3 欄に複数の担当名が書かれていたら
複座なので、複数の PC を作成して乗せます。
- 「攻撃力」「ダメージ」「防御力」「支援効果」の欄の
0 の値にポストイットを貼って初期値とします。
- 経験値 5 ポイント分を自由に割り振って
ドライバーの能力値を上げたり、スキルを取得します。
- 同じ PC を複数の車両に乗せる事は出来ますが
ユニット間で能力値を引き継ぐ事は出来ません。
- 一時的に必要で育成しないキャラクタの場合は
ドライバーの「攻撃力」「ダメージ」「防御力」「支援効果」の欄の
四角い黒枠の目印が付いている値を現在値にして
ポストイットを貼ります。
- ユニット・シートの数値等に付いている黒枠は
デフォルト値(初期値)を表します。
ゲーム開始時の準備
- 「シナリオ・シート」ページ 1
- プレイするシナリオ・シートを選びます。
- 「概要」に従って、使用する車両のユニット・シートを用意します。
警察の車両数は「合計」の範囲内になる様に組み合わせます。
- 「シナリオ・シート」ページ 2
- 「開始地点」の通りに、各ユニットをマップに配置します。
- 「シナリオ・シート」ページ 3
- 「イベント」で指定された番号のイベント・マーカーを
マップ上の同じ番号のマスに配置します。
0 番と 500〜999 番は、イベント・マーカーはありません。
- 「ユニット・シート」ページ 1
- 使用するユニット・シートの各項目にポストイットを
マーカーとして貼って行きます。
- シナリオ・シートの「開始地点」で指定された牌と対応する
「ユニット」欄の牌にマーカーを貼って
各ユニットを区別できる様にします。
- 「チケット」の黒枠で指定された色のチケットを
マップ上のユニットの牌の下に重ねます。
チケットと牌を重ねた物が、ユニットのコマを表します。
- シナリオ・シートの「概要」で指定された
AI 番号の通りに、「AI」欄にマーカーを貼ります。
- 「HP」の黒枠にマーカーを貼って現在値とします。
- 「部位強度」欄の部位破壊のマーカーは全て剥します。
- 「ユニット・シート」ページ 2,3
- 「射撃武器」「格闘武器」「防具」の各欄の黒枠の数値に
「ドライバー」の能力値を足して、その数値にマーカーを貼ります。
これで戦闘時の計算を省ける様にします。
よく分からなければ、マーカーを貼らずに、そのままにして置きます。
- 「電子戦」欄のステータスのマーカーは全て剥します。
- 以上で準備は終わりで、プレイ開始です。
- シナリオ終了後は、獲得した経験値を
能力値やスキルに割り振るのを忘れない様にして下さい。
世界設定
- ゲーム内の用語解説
用語 | 解説 |
M.U.L.E.(ミュール) Multi-legs Universal Load Equipment 多脚汎用作業機械 | 関節を有する複数の脚で歩行する作業用ロボットの呼称。 ローダーの正式な呼称。 |
ローダー | 「ローダー」は一企業の登録商標であり、本来は「MULE」と呼ぶべきだが 一般人には「ローダー」の方が通りが良い。 |
MOS MULE Operating System | MULE制御用の基本ソフトウェア。 深層学習データと共にデータ・カードに記録されている。 |
デカローダー | 警察用MULEの一般的通称。デカと付くが刑事用では無い。 |
マルロー | ローダー犯罪の被疑者を指す警察用語。 |
島 | 機動隊の組織内での多脚駆動隊のニックネーム。 所在地が埋立地に有る事から。 |
- 多脚駆動隊・組織構成
| 連隊 | 大隊 | 中隊 | 小隊 | 分隊 | |
内務省警察庁 | | | | | | |
| 東京警視庁機動隊 | | | | | |
| | 第一機動隊 | | | | 七個中隊 |
| | 〜 | | | | |
| | 第九機動隊 | | | | 七個中隊 |
| | 特科車両隊 | | | | |
| | | 爆発物処理班 | | | |
| | | 化学防護隊 | | | |
| | | 多脚駆動隊 | | | 一個中隊49名 |
| | | | 第一小隊 | | 16名 |
| | | | 第二小隊 | | 16名 |
| | | | 第三小隊 | | 16名 |
| | | | | 第一分隊 | 5名 |
| | | | | 第二分隊 | 5名 |
| | | | | 第三分隊 | 5名 |
- 分隊編成
車両 | 役割 | 人数 |
パトロール・カー | 分隊指揮官 | 1名 |
装甲指揮車 | 戦術支援 | 1名 |
ドライバー/道路周辺状況ナビ | 1名 |
MULE | 鎮圧 | 1名 |
大型輸送車 | 輸送/応急整備 | 1名 |
合計 | | 5名 |
- 出動 MULE 数と規模
規模 | 分隊数 | 小隊数 | 中隊数 | 指揮官 | MULE 数 |
---|
分隊規模 | 一個分隊 | | | 分隊長(巡査部長) | 1両 |
---|
小隊規模 | 三個分隊 | 一個小隊 | | 小隊長(警部補) | 3両 |
---|
中隊規模 | 九個分隊 | 三個小隊 | 一個中隊 | 中隊長(警部) | 9両 |
---|
- MULE 配備皇紀年度
- 96年紀より警視庁に駆動隊を創設、配備。
配備年紀 | 96 | 97 | 98 | 99 | 00 | 01 |
---|
第一小隊 | SR-95 | VR-97 | → | VX-98 | VZ-00 | → |
---|
第二小隊 | | | VX-98 | → | → | VZ-00 |
---|
第三小隊 | | | | VX-98 | → | VZ-00 |
---|
試験運用 | 試験機 | 量産機 | 試験機 | 量産機 | 試験機 | 量産機 |
---|
- 02年紀に北海道、関東、大阪、京都などの各都道府県の新設駆動隊に試験配備。
- 03年紀に沖縄県を除く全国に配備。
- 年表
西暦 | 皇紀 | 架空タイム・ライン | 史実タイム・ライン |
2015 | 2675 | | ローマ法王とエリザベス女王「人類最後のクリスマス」宣言。 |
16 | 76 | 現地時間の12月24日未明から25日にかけて 全世界同時多発テロ発生。 | ベルリンでクリスマス市場に大型トラックが突入するテロ事件。 トルコ駐在のロシア大使が暗殺。 オーストラリアでクリスマス・テロ計画、5人を逮捕。 |
17 | 77 | トランプ氏、米国大統領に就任。 在日・在韓米軍のグアム、フィリピンまでの撤退と日本の核武装容認。 | トランプ氏、米国大統領に就任。 |
18 | 78 | 太上天皇の譲位が執り行われる。新元号は「安始」と決定。 特措法による「憲法違反の天皇」が問題になる。 トランプ大統領暗殺未遂事件発生。被疑者は警官により射殺。 | |
19 | 79 | 中国の公船による、魚釣島・久場島への上陸と不法占拠。 韓国が事実上のデフォルト、IMFの管理下へ。 大統領は、これを全面否認。 | |
2020 | 2680 | 日米英豪印による海洋同盟、締結。 東京オリンピック開催。メタンハイドレートの聖火が灯る。 台湾が国として初参加、中国と韓国はボイコット。 | |
21 | 81 | 中国の沖縄の領有権主張と公船による周辺海域の封鎖。 日本政府、沖縄県における「戒厳令に相当する事態」を宣言。 在韓米軍、撤退開始。 | |
22 | 82 | 第二次朝鮮戦争、勃発。 北朝鮮、半島を統一。国号を「大韓高麗連邦共和国」へ。 在日朝鮮人の永住権、消滅。帰国事業、始まる。 | |
23 | 83 | 沖縄県知事による琉球王国独立宣言。 中国政府は即座に宣言を全面支持。 日本政府の「宣言は無効」とする公式見解。 中国軍による第一列島線の完成。 | |
24 | 84 | 中国軍の潜水艦発射型弾道ミサイル、アリゾナ砂漠に着弾。 放射性物質が近隣の州に拡散。 共産党幹部「不発弾にさせる予定だった。何らかの手違いだ。」と釈明。 日米対中戦争開戦。 日本国憲法改正。軍法会議などを事後立法。自衛隊を国防軍に。 | |
25 | 85 | 戦後の南北中国の分割統治を巡って 米英露印首脳による「ムンバイ会談」が開かれる。 | |
26 | 86 | インドの協力で日本核武装。対中戦争終戦。 | |
27 | 87 | グローバル連合国、第三次世界テロ大戦の終結宣言。 | |
28 | 88 | 歯舞群島と色丹島、日本へ返還。 日露共同で国後島の産業開発プロジェクト開始。 | |
29 | 89 | 6月11日「東京大震災」発生。 | |
2030 | 2690 | 東京政治首都・大阪経済首都・京文化首都の三都制度法案可決。 震災特需。第二次高度経済成長、始まる。 | |
31 | 91 | 若狭湾から三田市経由で京都・大阪・神戸まで メタハイ・パイプライン完成。 メタンハイドレート本格的実用段階へ。 | |
32 | 92 | 民間用MULEの本格普及。MULEを使用した全国初の犯罪発生。 | |
33 | 93 | 駆動隊創設に向けた、研究会が発足。 | |
34 | 94 | 陸上自衛軍並びにグ連各国で軍用MULE部隊創設が相次ぐ。 | |
35 | 95 | 海自と空自でのMULE正式採用。MULE犯罪の増加。 | |
36 | 96 | 「多脚駆動隊」創設。 | |
37 | 97 | 日米印露を始め戦勝国は概ね好景気。 | |
38 | 98 | 第二小隊新設。ロシア製自動車の輸出好調。 | |
39 | 99 | 第三小隊新設。雨寺事件。 | |
2040 | 2700 | 全国の男子小学生の「なりたいおしごと」で 駆動隊が全学年一位に選ばれる。 | |
41 | 01 | | |
42 | 02 | 関東全域と主要都市に駆動隊配備。 | |
43 | 03 | 駆動隊、全国配備。 | |
44 | 04 | | |
45 | 05 | 沖縄の戒厳令解除。 | |
46 | 06 | 沖縄県駆動隊の配備。 | |
47 | 07 | | |
48 | 08 | | |
49 | 09 | | |
- 天国の婆ちゃん猫、ライアン、居なくなったチャネコ爺ちゃん、カミニャに捧ぐ
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